東京シューレ王子校で院長が講演をしました。
2014年に入って間もなくの1月10日、東京都北区にある東京シューレ王子校で、「これまでの医療、これからの医療」というテーマで、院長が講演をしました。
皆さまは東京シューレという団体をご存じでしょうか。不登校のお子さんや引きこもりの若者などが安心して過ごすことができる居場所を提供し、さらに、安心して過ごせるようになったら出てくるお子さん方の願いやニーズにも応える場を提供している団体です。今年、創立27周年を迎え、3000人のお子さん方を社会に送り出した実績をもたれています。
東京シューレを主催される方からご依頼を受けて、今回、スタッフの皆さまに向けての講演となりました。
当日は、日本が直面している少子高齢化や高齢化による医療・福祉・介護の費用増大の問題を提示しながら、これまでの医療は「病気になってから治す治療」であったが、これからは「病気を未然に防ぐ予防医療」へとパラダイム転換しようとしていることをお伝えし、そして、当院はその問題に取り組むべく、「予測・予防医療」として寝たきりの原因となるロコモティブシンドロームや認知症、脳卒中などの前段階に積極的にアプローチしていることを紹介いたしました。
参加してくださったスタッフの皆さまは、世界一の長寿国である日本が、実は10年以上も寝たきりで過ごさざるを得ない現実に驚かれ、これから私たちがどのようなことに取り組んでいく必要があるのか熱心に耳を傾け、ノートを取っておられました。質問も数多く、「また、話をしてほしい」との声をいただいて、予定時間を超過しての終了となりました。
これまでの医療における問題と、そこにパラダイム転換が起きていることに多くの皆さまが関心をもたれ、取り組もうとされる様子を拝見し、皆さまに「予測・予防医療」の道を歩み、元気で長生きしていただくことができるように、今後もこのような広報活動をクリニックとして実施していくことが呼びかけられていることを感じる貴重な機会となりました。