「認知症予防カフェ」が始まりました!
トータルライフ医療会では、今年3月より、「地域包括ケアステーション実証開発プロジェクト」(国際医療福祉大学堀田聡子教授らが推進)に参画し、地域包括ケアステーションの実現に挑戦しています。
この間、プロジェクトを担っているトータルライフ訪問看護ステーション雷門とウエルビーイング21居宅介護支援事業所では、地域の皆さまとの交流を通して、認知症への理解を深めてゆきたいという想いが、共通した地域のニーズであるとの実感をいただきました。
認知症の問題は、国をあげての切実な課題となっており、その中で新しい認知症対策の一つとして大きな注目を集めているのが「認知症カフェ」(介護先進国―オランダで1997年に始まった取り組み。認知症と関わりのある人たち、ご本人、ご家族、予防に関心のある方や専門職の人たちが、くつろいだ雰囲気の中で、認知症について話ができる場)です。認知症の予防と共に、同時にご近所の方々や町内会で互いに助け合えるつながりをつくることを目的としています。
9月25日、たくさんの皆様のお支えを頂き、同じ寿4丁目にある「イリヤプラスカフェ@カスタム倉庫」の場所をお借りして、「認知症予防カフェ」の第1回を開催することができましたので、その場の様子を少しご紹介いたします。
当日は、雨にもかかわらず、37名もの方が参加されました。
お互いの自己紹介から始まったプログラムの中で、「出発!認知症予防カフェ―私たちがめ ざすもの」とのテーマで、馬渕茂樹院長からのミニ講座が、紙芝居形式で進みました。 その後、グループごとの雑談タイムでは、地域の皆さまや専門職の方々も膝を突き合わせてお話が盛り上がりました。
また今回の開催にあたっては、イリヤプラスカフェの皆さまが、心のこもった洋菓子をご準備くださいました。
参加者の皆さんからは「温かな場で話しやすかった」「先生のお話がわかりやすかった。早速認知症の検査に行きます」等の感想をいただきました。
この認知症予防の取り組みが、ご家族や地域の絆の深まりにつながり、皆さまがいつまでもお元気で過ごされる地域づくりへとつながってゆくことを願って、「認知症予防カフェ」の開催を重ねていきたいと思います。