ことよんカフェ(テーマ「老い」)が開催されました。
今回は「老い」をテーマにお話しました。 日本人の平均寿命は100年前に比べると2倍近く延びています。まさに、人生100年時代を迎えています。
誰もが迎える「老い」をどのように地域で生きることができるか、みなさんと考えていくひとときをもちました。
お話の中で、Aさんの事例が紹介されました。
Aさんは、認知症が進行したために老人ホームに入られましたが、「毎日仕事に行く。こんなところにいる必要はない」とおっしゃってホームを出ようとされるので職員は対応に苦慮していました。
しかし、Aさんの話をホームに住んでいる人がじっくりと聞いてくれ、Aさんは少しずつホームに馴染み、「仕事に行く」とはおっしゃらなくなりました。今では断捨利を始めておられ、「ここが私の終の棲家」と、すっきりと前向きな気持ちで生活されています。ホームに住んでいる人がAさんの人生を受けとめるように話を聞いてくれたことが大きかったとのことでした。住民同士の絆、「互助」の力が発揮された事例でした。
カフェに参加されたみなさんも、この話を興味深く聞いてくださり、その後のミーティングでは「私はこれからこう生きたい。このまちをこうしてゆきたい」をテーマに活発に話をされていました。
また、後半では、「自助」の取組みとして、「元気で100歳まで生きるための6か条」をお話しました。
カフェが終わる頃には「元気になったわ」と笑顔で帰られる参加者のみなさんが印象的でした。
「認知症になりにくいまち 認知症になっても安心して暮らせるまち 認知症になっても幸せに逝けるまち」を願いとして、またみなさんと集いあいたいと思います。