メニュー

「第14回トータルライフ医療学術集会」にて、 穴水副院長、羽谷看護師が発表しました!

[2005.12.22]

第14回トータルライフ医療学術集会(トータルライフ医療研究会主催)が、11月23日(祭日)、お茶の水にある東京医科歯科大学付属病院の講堂で開催されました。
今年のテーマは、「21世紀医療への挑戦―医療現場で一人ひとりが、魂・心・現実をつなぎ生きる」でした。そして16題の演題のすべてが、医療者のTL人間学の実践によって事態を解決に導かれた内容で、たくさんの医療関係者や医学生、看護学生が熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

その場に当クリニックの、穴水聡一郎副院長が「個人情報保護法施行を呼びかけと受けとめてのクリニックの取り組み」というテーマで、また、羽谷佳子看護師が「ウイズダム実践に基づく外来インスリン導入の指導の試み」というテーマで発表しました。


穴水医師は、「個人情報保護法」が施行されたことは、個人の権利を守ることにとどまらず、人間がモノ化してしまいやすい現代の医療分野に対して「一人ひとりの患者さんをもっと大切に(畏敬の念の回復)」という呼びかけがあるのではないか、とクリニック全体で受けとめたこと。そのことを前提として、患者さんの個人情報がどのように扱われているのかまず詳細に点検し、より改善する取り組みの具体的事例について発表しました。

とりわけ、無自覚のうちにも「私達は患者さんに良いことをしてあげている」という医療者優位の意識で個人情報を捉えていることを実感し、「個人情報は患者さんのいのち・人生・生活そのもの」と意識の転換を大切にするようになったことを語られました。
多くの参加者は、情報はモノではなく個人そのものであるという実感を深められ、時代社会からも医療者の意識の変革が求められていることを改めて心に刻まれたようでした。


次に羽谷看護師は、インスリン導入が必要である糖尿病の患者さんの指導にあたり、「因縁果報ウィズダム」(TL人間学に基づいて心と現実をつなぐ問題解決と創造の方法)に取り組み、患者さんに顕著に変化があった事例を発表しました。

まず、インスリン導入がスムーズにいかない状況に、「難しい」と関わりを引いている想い(因)を「責任をもって最後まで、一つひとつ確実に引き受けます」と転換し、同時に家族の協力や電話相談などのサポート体制を整えた結果、インスリン導入がスムーズに行われただけでなく、患者さんの闘病姿勢に変化がみられ、糖尿病も良好にコントロールができるまでに改善されたという発表でした。

医療者の「私が変わります」の実践によって「患者さんが変わる」ことを実感し、患者さんの心身が癒されると同時に、医療者自身も人間的成長を果たしてゆけるという可能性と希望を改めて感じる発表となりました。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME