「心とからだの健康フェスタ」で、 馬渕院長と長屋先生が講演しました
平成24年3月30日~31日、東京都浜松町の都立産業文化センターで、「心とからだの健康フェスタ」という催しが開催され、当院からも馬渕茂樹院長と長屋直樹在宅医療部長が「『健康意識の向上』、『健康増進』について考える」をテーマに二日目に講演しました。
最初に馬渕院長が登壇し、「健康意識の向上」について話をしました。馬渕院長は、阪神淡路大震災で、住民自身の力が防災上大きな役割を果たした事実から、防災において「自分のいのちは自分で守る」という自助の大切さが改めて認識されたことを例に出し、医療においても、防災同様、自助中心の方が効果があがると話します。
患者さん自身が、病気は突然降って湧いてくるものでなく、普段の意識や生活スタイルの「結果」であり、心身の条件を整えれば、自ずと自然治癒力がはたらき出すことを知ること、そして、これまで「病気を治すのはお医者さん」「自分にやれることなんて限られている」とつぶやいて主導権を手放していた状態から、「病気予防、健康増進のために、自分に出来ることはたくさんある」と自助の力に目覚めることが本当に大切であるということを話しました。そして、患者さんにとって、医者は依存や反発の対象でなく、「良きパートナー(同伴者)」となるべきものであることを伝えました。
次に、長屋医師が、「健康増進」のための栄養療法について話をしました。主食・主菜・副菜を整えること、主食はなるべく低GI値のもの(未精白のもの)を選択すること、魚・豆を毎日摂ること、野菜は色々な彩りで350g以上摂取すること、良い油を選択すること、減塩を心がけること、発酵食品を摂取すること、特に糖尿病(予備軍も含め)の方では、食べる順番療法(副菜ー主菜ー主食)や夜間糖質制限食などの方法があることを伝えました。
また、過不足なく全ての栄養素を摂取することの困難さを考慮した時に、サプリメントを取る必要性もあることを話しました。そして、長屋医師が実際に経験した栄養療法が有効であった症例についても話をしました。ご高齢の患者さんでも栄養療法によって格段に元気になられることに本当に驚きを覚えました。
今後も、私たちのクリニックが、一人でも多くの患者さんが健康へと向かうためのよきパートナーとなってゆきたいとのもともとの願いを改めて確認することができた「心とからだの健康フェスタ」でした。